『スピラレ スキップト』

一回飛ばしの批評です。 2013年、渋谷にある映画美学校にて開講された「批評家養成ギブス第二期(主宰:佐々木敦)」の修了生有志による、批評同人誌『スピラレ』のWEBサービスw http://spirale.hatenablog.com/ twitter@spira_le

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【連作批評】「障害者と旅する」第十六回 textたくにゃん

生の芸術を廻って(7) 『子どもたちは未来のように笑う』にみるワークインプログレスという名の胎児 演劇には、本公演とは別に、プレ公演やリーディング公演、公開稽古というものがある。それらは、演劇好きの人にとっては面白く、また、金銭的にも安く観…

【連作批評】「障害者と旅する」第十五回 textたくにゃん

「障害者」と「健常者」の現在進行形(2) 親元と喉元を離れた音楽は手元へ――『LISTEN リッスン』評 聾者と健聴者が共に生きるこの世界において、音楽は一体どこへ向かうのか。昨年日本でも公開されたフランス映画『エール』は示唆的だ。主人公の高校一年生…

【連作批評】「障害者と旅する」第十四回 textたくにゃん

生の芸術を廻って(6) 『思い出し未来』にみる「おわり」と抗う「今日」 演劇において、あるシーンを反復する演出をリフレインと呼ぶ。昨今では、ままごとやマームとジプシーといった劇団の作品の中で頻出することによって、技法として確立されているよう…

【連作批評】「障害者と旅する」第十三回 textたくにゃん

生の芸術を廻って(5) 『思い出し未来』にみる反復的な終演の技法 前回の最後で、「生(き)の芸術」のはじまりを、引き続き『SELF AND OTHERS』にみていくと述べた。しかしながら残念なことに、恐らく今後『SELF AND OTHERS』へ本論の軸足を戻すことはな…